インターネット接続や企業内のイントラネットを構成する際に、無線を用いる場合も増えてきていますが、通信の安定性やデータ漏れなどが少ないなど、lanケーブルを用いた有線LANによる構成にも一定のメリットがあります。
その際、使用するlanケーブルの選択を誤ると期待した通信速度が実現できない場合もあります。lanケーブルの性能は、カテゴリーと呼ばれる規格で規定されています。現在使われているlanケーブルで実際の使用に適しているのは、カテゴリー5以上のものです。それぞれのカテゴリーごとに、そのケーブルの通信速度と伝送帯域が決められています。
このうち、伝送帯域は、データを伝達するために使われる周波数の幅広さを表しています。単位としては、MHz(メガヘルツ)が用いられていて、簡単に「帯域」と呼ばれる他、「伝送域」、「周波数」などと呼ばれることもあります。MHzは、lケーブルを通る波が1秒間に何回振動するかを表しています。帯域が100MHzのケーブルは、1秒間に10万回振動する波を伝えることができることになります。
それぞれの周波数ごとに異なるデータを伝送できるので、これが広いほど多くのデータを伝送できる高性能のケーブルということができます。主なlanケーブルの帯域は次のように決められています。カテゴリー5と5eでは100MHz、カテゴリー6では250MHz、6Aでは500MHz、7では600MHz、7eでは1、000MHzです。
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