高速インターネット回線として2000年に登場したADSLは、最大通信速度が100Mbpsでした。
それまでのダイヤルアップ接続だと最大12Mbpsしか出なかったことを考えると、大きな飛躍でありストリーミング式映画配信を可能にした立役者と言えます。ところが、今ではそのADSL回線も衰退し、代わりに光回線が主流になっています。洸回線の最大速度は現段階では1GMbpsで、2020年にはさらに高速通信になる見込みです。
どんどんネット回線の速度が上がっていきますが、一つだけ変わらないものもあります。それは、ネット回線とパソコンを繋ぐ媒体がlanケーブルであるということです。このlanケーブルが初めて登場したのが1998年で、もともとはファックスと電話回線を繋ぐものでした。グラスファイバーで作られており、光の乱反射でデータ通信を可能にしています。初登場から今日まで、その形を一切変えずに使われ続けているのはOA機器の中ではlanケーブルのみで貴重な存在です。
lanケーブルが進化をしない理由は、もともとの構造と使用されている素材が良いからです。光の乱反射を用いる構造は高速通信を可能にしており、たとえ次世代通信の1GMbpsであっても問題なく対応しています。グラスファイバー製で耐久度もあり、折り曲げたりしても断線することもありません。lanケーブルはアメリカの発明家が開発したものですが、まさに世紀を超えた大発明であると言える素晴らしいものです。
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